製作:日映科学映画製作所 企画・提供:第一製薬
1956年 カラー 17分
(結核について:Wikipediaより引用)
結核(けっかく)とは、マイコバクテリウム属の細菌、主に結核菌 Mycobacterium tuberculosis により引き起こされる感染症。結核菌は1882年に細菌学者コッホによって発見された。日本では、明治初期まで肺結核は労咳(癆痎、ろうがい)と呼ばれていた。
空気感染が多く肺などの呼吸器官においての発症が目立つが、中枢神経(髄膜炎)、リンパ組織、血流(粟粒結核)、泌尿生殖器、骨、関節などにも感染し、発症する器官も全身に及ぶ。
結核菌はさまざまな器官において細胞内寄生を行い、免疫システムはこれを宿主細胞もろともに攻撃するため、広範に組織が破壊され、放置すれば重篤な症状を起こして高い頻度で死に至る。肺結核における激しい肺出血とそれによる喀血、またそれによって起こる窒息死が、こうした病態を象徴している。
かつて日本では結核は、国民病・亡国病とまで言われるほど猛威をふるった。第2次世界大戦後、結核予防法(昭和26年3月31日法律第96号)が制定され、抗生物質を用いた化学療法の普及などによって激減をみた。しかし他の先進工業国に比べて、感染率と死亡率は依然高い状態である。
2001年5月に20名の集団感染が発生した大学で診断を実施した教授が、「関心の低下も一因」と指摘するなど、結核の危険性に対する日本国民の関心低下が指摘されており、今日では逆に「結核は過去の病気ではない」というスローガンで注意の喚起が叫ばれている。
九州大学 貝田勝美教授
結核予防会
製作:小林正忠
演出:奥山大六郎
撮影:後藤淳
照明:城戸博司
音楽:飯田信夫
この映画は、平成22年度埼玉県文化振興基金助成事業により、
配信されています。