製作:日映科学映画製作所 1956年 カラー 20分
朝もやにかすむ雑木林。やわらかい朝の光に誘われて、蛹からかえったアゲハ蝶が翔をひろげ、タンポポ・ケシ・チューリップの花が次々に咲き始める。
多くの植物と昆虫たちは、お互いに助け合って生きている。自分が動くことのできない植物は、美しい色や甘い蜜、高い香りなどで昆虫を誘っている。蜜標はそうしたしるしの1つだ。
また、蜜の少ない花は、花粉を多く持っている。昆虫は、生命の糧の蜜や花をもらうかわりに、花粉を運んで花の受精を仲立ちする役割を果たしている。平和な花園に演じられる虫と花とのやり取りから、私たちは自然の持つ巧みさを見ることができる。
千葉大学 野村健一
昆虫:玉川大学 岡田一次
花:千葉大学 浅山英一
製作:石本統吉
脚本:岡野薫子
演出:奥山大六郎
撮影:後藤淳、弘中和則
照明:鈴木忠一
音楽:飯田信夫
解説:宮田輝
録音:大橋鉄矢
この作品は「科学映画復元・デジタル化基金」により、
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