文部省選定
製作:日映科学映画製作所 企画・配給:教育映画配給社
1956年 白黒 11分35秒 日本百科映画大系
日本百科映画大系のひとつとして作られた本作品は、土の中に産み付けられた卵が成長し、子孫を残すまでの一生を、接写カメラを用い丹念に描いている。
卵は6月はじめに幼虫になり、たくさんの野の草や野菜を食べ、成虫になるまで7回ほど脱皮を繰り返す。最後の脱皮をすると翅ができていて、卵から孵って70日あまりで成虫になる。
雄は、翅の裏側にあるヤスリ状のものをすりあわせて音を出す。雌には産卵管があり、9月半ばになると一匹で150~300個も産卵し、卵は来年の6月まで土の中で過ごす。
日本学術振興会
三重大学教授 農学博士 大町文衛
東京音響株式会社 松浦一郎
上智大学 野沢登
製作:石本統吉
脚本・演出:中村麟子
撮影:佐藤登