国際科学映画協会ユトレヒト大会特別名誉賞
科学技術映画祭科学技術庁長官賞
製作:東京シネマ新社 カラー 18分 日本語版
この作品は1989年に筑波で開催された国際原生動物学会でのデモンストレーションを兼ねて、日本各地の大学・研究機関でさまざまな分野での実験材料として研究に供されているさまざまな原生動物を、研究者が東京へ持ち寄って記録したハイビジョン作品です。
最もポピュラーなアメーバ・プロテウスが、ミドリゾウリムシを捕食するシーンに始まり、太陽虫が軸足で獲物を捕らえたり、ディディニウムが活発に泳ぎ回りながら自分ほどもあるゾウリムシを呑食する光景が、鮮明なハイビジョン画像下に展開します。
繊毛虫の仲間では、ゾウリムシや、より小型のテトラヒメナの接合による増殖が紹介されます。ツリガネムシの美しい姿や、脚のような働きをする繊毛を持ったいろいろな繊毛虫の姿を見れば、現代の原生動物が複雑に進化した単細胞生物であることがよく理解できることでしょう。
この作品は、ハイビジョン普及支援センターの一部製作費の助成を受け、ソニーPCL、フジテレビ、カール・ツァイス社の技術協力により、国際原生動物学会実行委員会との共同企画の形で実現しました。