製作:ヨネ・プロダクション 企画:大日本製薬株式会社
1987年 カラー 17分22秒
犬フィラリアの診断法の説明、次にフィラリアの成虫を観察した後、犬フィラリア症の分布やライフサイクルを説明してゆく。様々な治療法の紹介の後に、ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智博士が発見したイベルメクチンによる治療効果を示した映像。
イベルメクチンは、無脊椎動物の神経・筋細胞に存在するグルタミン酸作動性Cl-チャネルに選択的に結合し、Cl-に対する細胞膜の透過性を上昇させる。これにより、Cl-が細胞内に流入するため神経細胞や筋細胞の過分極が生じ、寄生虫が麻痺を起こし死滅する。
(Wikipediaより)
当時ペットや家畜等の動物の寄生虫病に使用されていた藥であったが、後にアフリカや南米等熱帯地方の感染症に劇的な効果を発揮することがわかった。この偉業が世界で評価され、2015年に、共同で研究開発をしていたアメリカ・ドリュー大学のウィリアム・キャンベル博士と共に、見事ノーベル生理学・医学賞に輝いた。
東京農工大学 教授 大石勇
北里研究所 副所長 大村智
牧 茂治
浅野 勲
浅野正美
杉山光和
監物邦雄
西牧 敏