企画・製作:高柳記念電子科学技術振興財団/日本ビクター株式会社
カラー 22分30秒
生誕100周年を記念して高柳健次郎氏の生涯を描いた作品。今回はその一作「テレビ研究の20年」。テレビ開発の発想からその実現までの道のりを、高柳氏が厚く語っている。
高柳氏は、機械式では精細な画像表示ができないと判断して、映像を電子的に撮像・表示する電子式テレビジョン技術の開拓に挑戦。1926年12月25日、雲母板上に書いた「イ」の字を、世界で初めてブラウン管上に電子的に表示することに成功した。時あたかも大正天皇が崩御され、その号外新聞発刊の鈴の音を聞きながらであった。こうして、世界初の電子式テレビジョン受像器を実現、それはまた、世界初の電子映像表示装置(ディスプレイ)の達成であった。高柳は1927年には真空管式の撮像管の特許出願を行うなど、その後は電子式テレビジョン放送の実現・発展に貢献した。