北朝鮮建国20周年祝賀パレード

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作品概要

制作:北朝鮮国立記録映画撮影所 提供:朝鮮対外文化連絡協会
1968年 モノクロ(無声) 17分30秒

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が創建されたのは、1948年9月9日です。それから20年後の1968年9月、建国20周年を記念する慶祝行事が首都平壌を中心に行われました。7~8日は国会議事堂で世界各国の代表を招いた中央慶祝大会が開かれ、9日には平壌の中心、金日成広場(日本でいえば皇居前広場のようなところ)で数十万人が参加する祝賀パレード、10日には金日成競技場(10万人収容)でマスゲームが行われました。

この映画にまず出てくるパレードは金日成広場での祝賀パレード、マスゲームは金日成競技場でのマスゲームと観客席の人文字を撮影したものです。

(フィルムの最後に、米国の軍人たちが各国記者団を相手に会見するシーンが収録されていますが、これはこの年の1月23日に同国東海岸の元山沖で北朝鮮軍に拿捕された米国の情報収集艦「プエブロ号」乗組員の記者会見の模様を撮影したものです。会見は9月12日に平壌郊外の収容所で行われました)

補足

この映画はこの国から違法に持ち出したではありません。建国20周年を記念する慶祝行事には、国交のなかった日本からも朝日、毎日、読売、共同通信の4社から各1人計4人からなる記者団が招かれ、慶祝行事を取材する機会に恵まれました。朝日から参加したのが岩垂弘氏でした。この映画は、北朝鮮から出国する際、記者団の受け入れ先だった朝鮮対外文化連絡協会から各記者に寄贈されたものです。

パレードに登場する張りぼてなどから、当時の北朝鮮が工業、農業、スポーツの振興に力を入れていたことがうかがえます。



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