川とともに 池田ダムのあゆみ 徳島県池田町 第二部

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作品概要

制作:馬宮謙一郎 8mm カラー 30分

徳島県吉野川の中流に位置する池田町に建設された池田ダムの建設記録。その第二部では池田ダム工事と完成後の模様を描く。素晴らしいカメラワークで建設前後の模様が見事に記録されている。

冊子「川とともに 池田ダムのあゆみ」より

完成時の模様が以下のように記載されている。

夜明けを迎えた池田町。
昭和50年の元日は、それとなく穏かな空気に満ちていた。きらきらした朝日を仰ぐ青空とまよしい雲の白さが公民館での互礼会に向う道中も明るさで一杯であった。

昭和50年という年号のせいか、いつにない感慨を覚え、町長や議長の年頭のあい拶も「新生面を切り開きダム完成を町発展につながらせ精一一杯の努力を惜しまない」と説き、また語られたのであった。

いま、我々の脳裏には、ダム完成後の池田淵と、その上に再建される町づくりの様々の変相が、圃いては消え消えては圃きつつ、ふるさと池田の未来像が走馬燈の如くめぐっている。これは大変嬉しいふるさとの変貌である。自然は美しいものだとだれもがいう。しかし万人の目に美しい自然として記憶されるものは、多くの場合、適切な人間の力を必要とする。

「池田ダム」と「池田バイパス、池田大橋バイパス」と「高速道路」の3つが、三位一一一体となって機能するとき、四国の中心観光都市として体勢をととのえるばかりカヽ、次代のため充実した社会基盤と豊かな生活環境を残すことになる。

まさに,池田町にとって池田ダムは、新時代の到来を約束する。
重大なできごとだったと言っても過言ではない。

池田ダム(国交省のダム管理事務所の資料より)

池田ダムは、吉野川総合開発計画の要(かなめ)として、洪水調節、低水流量の調整、吉野川北岸用水ならびに香川用水に必要な取水位の確保及び発電を行っています。

●洪水調節
池田ダム地点において、計画高水流量11,300m3/sのうち、200m3/sの洪水調節を行います。

●流水の正常な機能の維持
流水の正常な機能を維持するため、早明浦ダム地点から池田ダム地点間の到達時間の変動などによる低水時の流量の変動を、EL.87.5mから88.1mまでの調節容量80万m3を利用して調節し、早明浦ダムの操作とあわせて下流既得用水の取水の安定化を図ります。

●取水位の確保
池田ダム貯水池から吉野川北岸用水及び香川用水を取水するために、最低水位EL.87.5mを確保します。

●発電
ダム右岸側の発電所(四国電力)において、最大出力5,000kwの発電を行います。



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