制作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター
1998年 カラー 43分17秒
(1)京の竹林
(2)琴引浜の鳴き砂 9:47
(3)るり浜 19:31
(4)常光院境内の河内音頭 27:27
(5)淀川河川敷のスズムシ 43:17
嵯峨野や洛西に広がる竹林は、風にそよいで揺らぎ、さざ波や大波を生み、生き物のように波打ってさまざまな音色を奏でている。嵯峨野、嵐山は観光地としてかなり有名だが、ゆっくり歩きながら巡ってみれば、竹林をぬける散策路や、それに溶け込んだ社寺など、古都の風情を満喫できる。
また、京都市街地から桂川を隔てた洛西は、古くから竹やタケノコの産地として知られている。竹の緑がこの辺りの社寺にさらに趣きを添えている。
宅地開発による竹林の伐採が行われたため、竹林を保存する目的で「京都市洛西竹林公園」が開園された。回遊式の園内にはさまざまな竹が植えられて、竹林のささやきが楽しめる。
(残したい日本の音風景100選から)
京都府の日本海側、丹後半島網野町にある琴引浜は、延長1800mの日本で最大級の鳴き砂の浜である。この浜は、コンクリート護岸などの人工的構造物が全くなく、自然海岸として保たれている。
また、浜の後背地には、貴重な海浜植物が植生するとともに、松林が美しい景観を形成していることから「全国白砂青松百選」にも選ばれている名所である。
乾いた砂の上を足を擦るように歩いたり、手で強く掃いたりすると「クックッ、キュッキュッ」と鳴くが、浜の中央部には、拳で砂をたたくと「ドンドン」と鳴く、太鼓浜と呼ばれるところがある。
(残したい日本音風景100選から)
(3)るり浜
(4)常光院境内の河内音頭
(5)淀川河川敷のスズムシ