文部省選定
企画・製作:岩波映画製作所 後援:厚生省
提供:国立保健医療科学院
1952年 白黒 19分40秒
この作品は、厚生労働省医薬・生活衛生局水道課、全国簡易水道協議会、国立保健医療科学院生活環境研究部及び関係者の尽力により提供された貴重なものである。
この映画は、水道特に町村の簡易水道の啓発普及を目的として、厚生省後援の下に製作された。水道のない非衛生的で、かつ不便な生活を各地の実例により捉え、規模は小さくも管理された水道が設けられるといかに生活が明るくなるかを示している。
各地における水道建設の作業が多くの困難を克服しながら希望に近づいていること、さらに多くの水道が日本全国に必要であることを強調している。特に水道の問題を広い生活との関連で立体的に捉え、水道には維持管理が必要であること、町村の水道への国家補助の有効性を示したことからも、実際の啓発指導にあたり有効な作品であり、当時の生活の様子を知る上でも貴重な資料である。羽仁進監督揮身の第一作。
プロデューサー:小口禎三
企画・脚本・監督:羽仁進
撮影:栗林実
録音:桜井善一朗