教育 | 芸術・祭り・神事・体育 | 東京シネマ新社
制作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター 1998年 カラー 8分
山寺の名で親しまれている宝珠山立石寺は、慈覚大師によって開かれた比叡山延暦寺の別院で、東北の霊場として厚い信仰を集めている。山門をくぐると、1,100余段の石段が奥の院如法堂まで続き、まわりは杉や松などでうっそうたる林だ。途中、姥堂を過ぎると蝉塚に着く。
今から約300年前、俳聖松尾芭蕉がこの山寺を訪れ、その荘厳な景観美に感銘を受けて「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」と詠み、「奥の細道」の名句としてこれまで伝えられている。今でも、梅雨が明け暑い夏を迎えると、その「山寺の蝉の声」は、山寺の山中に響きわたっている。
演出:岡田一男、鈴木由紀
撮影:谷口常也、草間道則
音声:磯山直樹、清水繁
ナレーター:石原良
プロデューサー:吉田博、岡田一男