制作:東京シネマ新社 企画:日本ビクター 1998年 カラー 10分
昭和村には、本州唯一の「からむし栽培地」として六百有余年にもわたる歴史があり、以前はからむし織の機織りの音は村内各農家から聞こえていた。
昔から「からむしは絶やすな」と言い継がれている。
からむし(苧麻または青苧)とはイラクサ科の多年草で、茎の皮から繊維をとり、手仕事で糸をつくる。
各農家からの機織りの音は少なくなったが「からむし会館」などの施設で、織子や全国から集まった織姫たちが作業しているので、機織りの音はいつでも聞くことができる。
奥会津の山里の四季折々の風光の中で、古代布からむし織の「カラカラ、トントン…」という悠久のリズム音が、今日も静かに響いている。
演出:岡田一男、鈴木由紀
撮影:谷口常也、草間道則
音声:磯山直樹、清水繁
ナレーター:石原良
プロデューサー:吉田博、岡田一男
この映画は、赤い羽根「災害ボランテイア・NPOサポート募金」助成事業の助成金により、配信しています。